ホテル業界ニュース 180324

■シェラトン都ホテル大阪(大阪市天王寺区)は、11階の全50の客室と廊下などの共用部を改装した。
標準仕様だった客室を、国内外の観光客を見込んだ「プレミアムフロア」に一新し、宿泊代を従来の約35,000円(2人で1泊1室)から1万円程度上げ、客室単価の向上を狙う。折り紙や扇子をモチーフにした壁掛けなどのインテリアを飾り、インバウンドに好まれるデザインを意識した。宿泊客が外出先に持ち出して電話やインターネットを利用できる無料のレンタルスマートフォンも全579の客室に導入。観光スポットの情報収集にスマホを活用する外国人客の利便性を高める。

■「5つ星ホテルが多い世界の都市」ランキングが発表された。
英・不動産総合コンサルティング会社ナイトフランクがスターアライアンスのデータに基づき作成したもので、報告書によると、1位はロンドンだった。2017年末の時点でロンドンには、5つ星ホテルが75軒あった。2位はドバイの61軒、3位はニューヨークの59軒だった。
高級ホテルがあることは場合によって、その都市の平均的な宿泊料金を法外なまでに高くする。ホテル予約サイトHRSが今年初めに公開したデータによると、ロンドンのホテルの宿泊料金は、1泊平均217ドル(約23,000円)。世界で最もホテルの宿泊料金が高い都市のトップ5に入る。一方、巨額の富が集まるドバイがあるアラブ首長国連邦(UAE)は、観光客を呼び込むという点で、サウジアラビアやイラクなどの近隣国と争う必要もない状況にあり、ここ数年、ドバイのホテル業界は好調な業績を維持。5つ星ホテルの軒数は61に上っているという。4位はパリの56軒、5位はマイアミの46軒と続く。

■秋田キャッスルホテル(秋田県秋田市)では、「キャッスル・デリカ」で、キリストの復活祭「イースター」をイメージしたスイーツを発売した。
庭や公園に隠された卵を探すイースターの遊び「エッグハント」がモチーフのカップケーキ「イースターエッグハント」、オレンジやヨーグルトのムースとスポンジ生地でウサギやヒヨコを模った「うさぎさんとひよこさん」、ウサギに見立てたラズベリームースを合わせたプリン「イースターカーニバル」の3種。ウサギやタマゴなど、イースターの世界観を散りばめた愛らしいスイーツをそろえた。

■ホテルテトラ京都駅前(京都市南区)が5月中旬に開業する。
場所はJR京都駅から徒歩3分の距離。ホテルやゲストハウスが増えている激戦区。業務提携する京都の会社が建設する新築物件を賃借して運営する。建物は鉄骨造り10階建てで、延べ床面積約1,700平方m。床や壁に古い京都の雰囲気をイメージした石やれんがを多用した造りにする。客室は80室。
外国人観光客増に加え、東京五輪・パラリンピックを控え、ビジネスだけでなく観光面でも、東京と関西の往来はさらに活発になり、収益が見込めると判断した。

■佐原商家町ホテル NIPPONIA(千葉県香取市)が開業する。
地元金融機関や政府系ファンドによる資金を活用し、計4棟の古民家ホテルを整備。滞在人口を増やして地域経済を底上げする。4棟は歴史的な建物が立ち並ぶ小野川沿いに点在。いずれも1棟丸ごと貸し切りで、木製の風呂やベッドを完備する。ホテルとは別に受け付けとレストランを兼ねた施設も開設する。1泊2食付きで価格は1人約3万円から。4人まで同じ部屋に泊まれる。京葉銀行や佐原信用金庫など、官民6者の連携に基づき設立した街おこし会社「ニッポニアサワラ」が事業を束ねる。運営は古民家再生事業で実績のあるバリューマネジメントが担う。2019年春までに古民家ホテルを8棟に増やす計画だという。

■シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)のブッフェ・ダイニング「グランカフェ」では、4月9日から「オールシェラトンブッフェ」を開催する。
同ホテルは4月14日で開業30周年を迎える。これを記念し、同ブッフェでは日本各地にある9つのシェラトンホテルのシェフが手掛ける、各地の様々な食材を使ったメニューが日替わりで登場する。
北海道からは、玉子クリームソースで焼いたホタテに、旨味が凝縮されたホタテの煮汁をあんかけ仕立てにした「ホタテの北海焼き」が登場。沖縄からは上質で甘味のある肉質で有名なやんばるあぐー豚を、ヨモギのピューレと島唐辛子のラー油で楽しむ「ラフテー」にしてお届け。その他、東京・横浜・大阪・神戸・広島・宮崎と全国9都道府県のシェフが誇る自慢のメニューが集結する。4月27日まで。

■ホテル雅叙園東京(都内目黒区)では3月29日から、「猫都(ニャンと)の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」を開催する。
ホテル内「百段階段」で、40名の作家による猫の国のお宝アートを集結させる。時代やジャンルを越えた国宝級のアート作品を部屋ごとにテーマを設けて幅広いラインナップで揃える。信州高森町「瑠璃寺」に奉納されているもりわじん作「薬師猫神様」、文京区「心光寺」の出町千鶴子作「猫がいる涅槃図」などの特別公開作品も含まれる。また、歌川国芳や葛飾北斎をオマージュした作品なども加わり、総計800点以上の作品が集う。5月13日まで。

■ウェスティンホテル東京(都内目黒区)では4月1日より、アニック グタール(Annick Goutal)とのコラボによるアフタヌーンティー「ローズ ポンポン アフタヌーンティー」を提供する。
アニック グタールの人気フレグランス「ローズ ポンポン」に、フェミニンでセンシュアルな雰囲気をプラスした新作「ローズ ポンポン オードパルファム」の発売を記念して提供される今回のコラボアフタヌーンティー。シェフが特にこだわったのは、「ラズベリー」「ローズ」「フランス」という3つの要素。「ローズ」による優雅な香りと、「ラズベリー」による甘酸っぱい美味しさを、エスプリ効かせたメニューでエレガントに引き立てている。4月30日まで。

■中国・江蘇省に金塊の様な高層ホテルがオープンした。
南通市海安に開業したのは、地上46階建ての「金磚酒店(Gold Nugget Hotel)」で、上から下まで金色で、まるで金の延べ棒のような外観のホテル。中国水産養殖業大手の中洋集団が建設したもので、客室は379室、6つのレストランや1,400名収容の宴会場等を有し、総面積は12万平方m。海安の新しいランドマークになっている。生態学、科学技術、人文科学、芸術の4つのコンセプトに基づいて設計されているという。

■米・ビバリーヒルズの「ウォルドルフ-アストリア・ビバリーヒルズ」では、英国の高級自動車ブランド「アストン・マーティン」とコラボしたプラン「アストン・マーティン・ドライビングエクスペリエンスパッケージ」を展開している。
同プランは、3月31日までに「ライプ・アストン・マーティン・スイートパッケージ」を予約すると、アストン・マーティンの「ヴァンキッシュS」または「DB11」がレンタルでき、滞在期間中にドライブを楽しむことができるというもの。また、同ホテル内には、アストン・マーティンのウエアやアクセサリー、各種グッズなど、多彩なアイテムを取り揃えたポップストアが特別に設置されている。

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